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循環型住み替え社会の実現に向けてOSCARがめざしていること

オスカーのめざす「街づくり」と
循環型住み替え社会の実現

株式会社OSCAR 代表取締役社長 小柳 直樹

オスカーグループの事業は、ホームセンターオスカーの小売業からスタートしその後、リフォーム・住宅提供・商業施設開発へと展開して参りました。
そして、大きなテーマは「街づくり」です。
かつての『アメリカのホームドラマにあるような豊かな街に住みたい。』という思いから、オスカーは「街づくり」に挑戦しております。

街づくりイメージ
住宅イメージ

「住宅」という不動産の考え方は、アメリカと日本では大きく違います。
日本はバブル期に「土地バブル」といわれるくらいに土地に偏った評価方法を取っていました。未だに日本は、土地本位制という土壌を基に住宅が考えられています。
世界の共通認識として「住宅」は、個人の一番大きな資産であるという位置づけで当たり前のように意識づけられています。
しかし日本では、土地本位のため住宅(建物)資産に関しては目減りしていくのが当たり前というように考えられています。
これからはそのような考え方をあらため、住宅を大事に扱い、資産として残すという考え方が浸透してくことが重要です。

国の経済発展のために、住宅を作っては壊し、壊してはまた作る。そのために住宅は15年で資産価値がなくなるという仕組みになっています。
その考え方を改めないと日本が大きく抱えている、日本の住宅投資額850兆円-住宅資産残額350兆円=投資損失500兆円という負のスパイラルから抜けだせないこととなります。
また、日本には2018年現在846万戸の空き家があります。このまま放置するとどんどん増え続け1000万戸はすぐ超え、同時に巨大なゴミを生むのです。

単に行政の条例や国の法律だけでは改善はとても無理です。我々企業側が住宅に関するメンテナンスを行い、住宅が大きな資産として残るということを実践していく必要があります。それを地方から実現してみたいと考えるのがオスカーグループの経営の基本姿勢となります。
個人が持っておられる住宅の現在価値を見える化し、きちんとメンテナンスを行えば住宅の価値が維持できることを理解いただき、ライフスタイルの変化に合わせての住み替えができるような社会環境にしたいと考えております。
そのためには【循環型住み替え社会】のマーケットを出現させることが必要なのです。

オスカーグループ図

それまでオスカーは、お客様に提供した住宅の価格保証を出来る限り行ない、常にお客様に現在の住宅価格をご提示できるようになることを目指します。それが、マーケットが出来るまでの使命だと考えています。

そのためには私達がしなければならない事が3つあります。
1つ目は、住宅における「お値打ち価格の実現」
2つ目は、お客様に喜んでいただける街づくり「街づくりのブランド化」
3つ目は、住宅に関する維持管理「お客様へのメンテナンスの重要性の啓蒙活動
これにより、お客様の資産が守られ維持されるということを是非、実現したいのです。

住宅は「一生に一度の大きな買い物」と言われます。その時叶えたい夢を全て詰め込み多大な投資をされる方が多いのですが、本当に自分にとって良い事なのかをお客様に確認しながら、お客様が手に入れることが可能な住宅を提案しないといけないと考えております。
1つの例がお客の年収の4、5倍くらいで手に入る住宅。手が届く贅沢と考えるとそんなに高い買い物ではなく、ライフスタイルの変化に合わせて一生に3、4回の買替え(住み替え)ができるくらいのご提案をしたいのです。
オスカーとしてというより日本の住宅はそういうことを目指し、みんなが共通認識できる世の中にしないと日本の繁栄の維持は出来ないと考えております。

日本は戦後、高度成長を遂げました。若い人たちはデフレ経済しか知りませんが、これからは円安も含めてインフレの到来が予想されます。その時に住宅資産がどれだけ自分を大きな位置づけで守ってくれるか、もしくは自分を追い詰めるか。この違いは大きいのです。
そのことを私達は出来る限りお客様にお伝えし、ご理解いただき、最終的にはお客様がオスカーの商品、サービスを受けて良かったと言っていただけることを望んでおります。

自己主張だけで調和のとれない「オンリーワンの住宅」を作るだけで良いのでしょうか?
最近の住宅地では宅地開発する人、住宅を作る人、住む人が三位一体となってコラボレーションすることがほとんどありません。そのために、住む人みんなで考えた調和のとれた暮らし方、街づくりが欠けているのではないかと考えます。

私達一企業が提唱していても、「そんなことは知らないわ。」と思われるかも知れませんが、5年、10年、30年と経ったのちに、『この街で暮らして良かった。』『あの会社に依頼して隣近所と良好なお付き合いができた。』そうなることが「街」だと考えております。
住宅の価値が保たれ、ライフスタイルの変化に合わせて住み替え、住宅が住み継がれていく【循環型住み替え社会】の実現と、そんな「街づくり」をオスカーグループはめざしております。